2015年に発生した事故になります。事故の分類としては爆発になります。

https://www.chibanippo.co.jp/newspack/20151103/286580

過酸化水素の製造設備にて、薬品の入ったタンクが爆発したものになります。

事故情報はあまり公開されていませんが、過酸化水素と有機物が混合することでの事故じゃないかと思います。

過酸化水素は構造は単純ですが、強力な酸化作用を持ち、反応性も高いです。

有機物と反応して過酸化物を形成し、その過酸化物が分解する際に発熱し、反応暴走へ至ることが多いです。

また、厄介な性質として混合したものによっては誘導期を持ちます。

誘導期とは混合後、見かけ上反応が進行しない期間のことを指します。

有名なのは過酸化水素と塩化銅(Ⅱ)の組み合わせでしょうか。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/safety/41/2/41_114/_pdf/-char/ja

https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/doc/srr/SRR-No34-3.pdf

この組み合わせは実際に事故を起こしています。

過酸化水素を用いるプロセスでは、誘導期の検討含め、精査が必要です。